ナツタビ2009(6) |
安善にて下車。次の列車まで時間があることと,隣の武蔵白石まで僅かな距離であることから歩いてみることにした。驚くべきことに,線路を挟んだ海側は工場,陸側には住宅と商店とが混在している。小学校やマンションまで建っているのだ。工業地帯のど真ん中を走る…ばかりではない,生活路線としての機能もこの鶴見線にはあるのだ。 |
10分弱で武蔵白石に到着。「のっぺらぼうな駅」と真っ先に思った。庇も何もなくて出入り口がぽっかりと口を空けているだけ。マンサード風の屋根が洒落ている。先程の弁天橋もそうだが,鶴見線の駅はシンプルなのに洒落た印象を受ける。 |
2度目の浜川崎へ。前回は乗り換え時間が僅かであり,「鶴見線ドコー(゜A゜)」と焦ったが今回は時間があるので悠々と移動。鶴見線側の改札(簡易suica)は跨線橋内にあった。写真右の小屋はJRのものではなく,駅前(横か)の駐輪場の管理所だった。「駐輪代未払いの者の自転車は撤去する」旨の掲示があちらこちらにあった。それほど滞納者がいるというのか。 |
南武線側の警報機が鳴り出し,EF65PF機の牽いたホキが通過して行った。高崎線沿線辺りから仕入れて来たのを朝になってこうやって持って来ているのだろうか。南武支線のホームに上がると,桃太郎が単機で通過していった。ここでは旅客より貨物の方が主役の感がある。 |
↑↑の地点から振り向いたところに南武支線の浜川崎駅がある。高速道路の高架下や貨物線,駐輪場,一般の道路に挟まれて窮屈そう。前回は急いでいて気付かなかったが,ホームのフェンスには地元中学生作の大型の絵が掲げられていた。鶴見線の過去現在未来がテーマらしいが,現在の部分に描かれた車両が1世代前の103系。未来の部分には銀色の車両が描いてあった。今こうしてステンレス車が走っているのだから彼等の予想は見事に的中したと言える。 車両は205系1000番台。前回訪れた時と同じ編成である。ワンマンというステッカが貼ってあるが 運賃箱も両替機もない。最初は空席が目立ったが、駅を経ることに密度が高くなっていった。川崎新町のホームが上下線で分離されているのは新たな発見であった。 |
尻手で南武線に乗り換える。4編成しかない209系が来た。この線区の主力は205系であるから運がいいといえばいいのかもしれない。通勤時間帯も終盤に近付いたが、車内は先程の支線並みに混んでいる。動きがあるのは乗り換え駅である登戸や武蔵小杉。そうでない駅では一人二人が降りるか降りぬかという具合。見ている限り対向式2面2線の駅がが多い。追い越しの出来る駅がそれほど多くはないようなのだ。昔、快速運転をやっても上手く行かなかったのはこの為か。 |
ナツタビ2009(7) いい日旅立ち |