ナツタビ2011(4)
 
草薙で下車.列車数本を撮影の後,徒歩でJRの草薙駅へ向かいます.吉原の辺りで信号トラブルがあったらしく,上下線とも30〜60分ほど遅れ.尤も,無計画の「しっそう」にそんなことは大して響きません.この日も最終目的地をちっとも決めずに出てきたのですから.

海がみたいと興津で下車.しかし,東名高速道路が海の真横を通過していることをすっかり失念していました.(車窓からも十分に判るだろうに…)幸いにして,ここは波対策か堤防のような小高い丘がありましたのでそこに上って撮影.松原,青い海…そして高速道路のコンクリート.これが我が国の代表的景観です.この後,由比,富士川と続けて訪問.

三島へ.写真の南口駅舎は1934年に建てられたものです.緑青の色をしたスレート葺きの大屋根は富士山をイメージしたのでしょうか.新幹線が開業するとこの頃はこのような趣ある駅舎が解体されてしまいがちですが(長野がその最たる例),ここではそれがなく好印象を持ちました.(もっとも東海道新幹線が当駅に停まるようになった1969年時点で築35年ですから解体しては勿体ないということにでもなったのでしょう.)

ここから伊豆箱根鉄道駿豆線に乗車します.当初は駅訪問に留める予定でありましたが,JRとの乗り換え改札口についつい引き寄せられ,更に片道30分500円とくれば「乗ってしまおう」という気になったのです.2面3線の頭端式ホームに並んでいたのは3000系電車.第5編成は1987年に増備されたもので車体はステンレスになっています.車内は113系のようなクロスシート.1ボックスに1人座った辺りで三島を後にします.

 
乗客数にそれ程変化のないまま30分程走り修善寺に到着.温泉場はここから1キロほど先にあるとのことです.ここまでの途上にあった駅の数々も興味惹かれるところがあり,まったく,ある意味勢いでで訪問したのが悔やまれるところです.更に悔しかったのはここまできてフリー乗車券の存在に気付いたこと.1000円ですから往復だけでモトが取れてしまう.こういう時,行き当たりばったりばったりの旅はちょっとよくありませんね.

フリー乗車券の存在に気付いたのは遅れたものの,ただ行って帰って来るだけでは主義に反するということで三島広小路で下車しました.駅前の交通量や人通りが多いところを見ると,ここは三島のまちの中心地に当たるようです.因みに,かつてはここから市内電車が出ていました.

,ここで見ておきたいと思ったのは源兵衛川です.延長1.5qほどの川の中や淵に遊歩道,所々に遊水地が設けられていて,川遊びが気軽にできる,川を愉しむ空間形成がなされているのです.これは市民・NPO・行政・企業との協働によるグラウンドワーク活動の成果.駅近くまで1kmほどの水上散歩を楽しみました.


つづく→夏タビ2011(5)

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旅行記