ナツタビ2007! その14
ホームでは提灯が揺れ,記念撮影をする人,いそいそと乗り込む人,諸々。
「発車いたしまーす」とベルに急かされるがままに乗り込むと,
大きな扇風機がガンガン回り,また車内でも提灯が揺れ,
更には手書きの広告,ローカル感&2○ゃんねる派生と思われるものが
ぶら下がり「まさに車掌とはこの人だ!」といった風な人が切符を売っている。,
電車は元営団地下鉄銀座線の車輛。1001号については側面の写真を
見たことがなかったので,何の広告だろう,と思っていたら「桃太郎電鉄」だった。
この先2010年まで3年間の契約をするという。
米ハドソン社の社長が鐵である,という噂を聞いたことがあるがそれと関係が
あるのだろうか。

線路の輝き方が印象的だったので一枚。
途中笠上黒生で,全国的にも珍しくなった通票閉塞を見る。
手の平よりも少し大きいくらいの通票を使っていた。
某ドラマでは例のワッカを使っていたが,アレは誇張表現だったのか?

写真は西海鹿島付近。
改造したとはいえ,昔の地下鉄の運転室は割と開放的だったようで。
終点外川に到着。
趣のある,とはこの駅舎のこと,と思わず言わせそうなそんな雰囲気。
バックとなる空の色も何とも言えぬ色合いで,これがまたいい。

改めて見直すと,何処の誰だか上手い具合に麦藁帽子の方が立っていてくれた
「夏らしい写真を一枚挙げよ」と示されたらこれを出すだろう。

「このまま銚子に戻るのは面白くない」と犬吠まで歩いてみることに。
太田の勘に頼るのは危ないので,ある程度線路沿いに歩いていく。
鐵の血が騒いでいるせいもあろうが体感温度が大分高い。
日差しも,これまさに夏の陽射しなり,とばかりにギンギンに照りつける。

10分程で犬吠駅への看板を見つけ,目的地へ。

犬吠駅舎。
廃車体がなければ,何かのテーマパークのアトラクションのような,
洒落た建物である。この西洋的な建物の中で,日本風のぬれ煎餅諸々を
販売しているのは何とも面白い。

第一回関東の駅100選にも選ばれている。
慌しくぬれ煎餅を購入するとそのままホームへ。
電車はデハ1002。どうやらデハ1001とこの2両で日中はぐるぐると運行するらしい。

笠上黒生にて通票交換を再び見る。
やはり,手の平よりも少し大きめのもので,例のワッカではなかった。
できることなら自動閉塞にしたいのだろうが,こう一種の名物とされてしまえば,
オチオチ会社側も閉塞方式を変更できないのだろう。
仲ノ町にて下車。車庫見学を行うとする。
入場券が必要とのことで購入すると硬券が出てきた。裏にはデキ3のイラスト入りである。
また,駅の外に出て驚いたのは醤油工場のものらしい建造物が辺りを取り巻いていること。
ぬれ煎餅のパッケージに書かれた「むらさき香る沿線」をここで実感する。

ナツタビ2007! その15

いい日旅立ち