ナツタビ2007! その13
東京は地下4番線へ移動。
京葉ホーム並みに離れているんじゃないか,と恐れたが案外近く,「へぇ」と漏らす。
乗るのは総武線快速541F。車輛は録り直したいと思っていたE217系。

折角乗るならボックスで行こう,と前寄り9号車に行く。
車内はガラガラ。当然と言えば当然か。
物井付近。
ボックス席と窓を枠に見立てて風景を撮るのが最近のマイブーム。
これが青田だったりすると撮りたくなるのは尚更である。

ここまで来ると車内の乗客は数えるほど。
また,風景の広がりから「イイものが撮れる」とついつい言ってしまうのは
鐵のサガか。
佐倉に到着。
蝉がガンガン鳴いて蒸し暑さを煽っている。
「なんつー暑さだ」と言っているとうぃくしんさんが「荷物は」と。
サブバックだけを持って車外に出,一巻の終わりとなりかけた太田でした。
佐倉からは夢にまで見た113系スカ色車に乗車。
セミクロスの配置,モーターの唸り,と地元でも体験できる車内の光景だけども,
「スカ色」という意識だけで,まるっきり違う車輛のように思える。

更に驚いたのは単線区間,直線区間が続くこと。「本線というのは名ばかりか」と
思わせるような,片面ホームの駅があったり,線路間に雑草が茂っていたり,
小私鉄的な風景が展開。
畑仕事をしている人に向けて汽笛を鳴らしていた辺りは既に牧歌的の域。
松岸の手前で成田線が寄り添ってきて,右手には風力発電の風車が見え始める。
写真でも分かると思うが成田線側は草茫々で,そんな辺りから「やっぱり本線なんだ」
と気付かされる。

それにしても成田線,下手をすれば自然に帰りそうなまでの茂りようである。
8:29,銚子到着。
駅舎/改札口は画面奥側だが,こちら(手前)側に向かってくる人がいやに多い。
何故なら…などと自問自答するまでもない,こちら側にはアレがあるのだ。
銚子電鉄。
このローカルラインを求めて東京からここまで一路,2時間ほどかけてやって来たのだ。
報道の関係でどれ程来ているか…と思えば,ホーム・車内にはざっと20人ほど,
録り鐵太田の希望は見事に削がれたが,ローカル人太田の希望は見事に叶った。
「かなり元気じゃないか!」


ナツタビ2007! その14

いい日旅立ち