ナツタビ2007! その9
海南に到着後,車内ウォッチングを開始。
一番の驚きはこの展望テラス。備長炭の奏でる爽やかな音に,会話。

意外だったのが親子連れの多さで,子が乗りたいと言ったのか,
それとも親が子をダシにして乗っているのかは分からないが,
鐵ばかりのギシギシした空間にはならず,この2号車同様,
開放的な雰囲気があった。
途中,車窓にプラントが現れた。
海なし県長野の住民である太田にしてみればこれは見慣れぬ風景。
空の異常な青さにそびえる金属の塊,無機的にここは表現すねとする。
岩代の辺り(撮影時刻を見るとそうなっているが確信はない)で
車窓が海で一杯になる。
紀勢本線に乗りたかった一因としてはこんな,風光明媚な光景がある。

海南を出たところで乗車証明書とアンケートが配られた。
このアンケート,答えた人は抽選でこの列車の運転時刻表が当たるそうで,
鐵らしい人は一気に色めき立った。

列車は海から離れて田んぼの中へ。
終点,白浜まではこのオープンデッキを楽しむこととする。
DE10の汽笛,ジョイント音,備長炭のチリンチリンという音,そしてかなり
濃い目の鐵トーク。記録として録っておいてよかった,と思える車内。

白浜の手前,朝来という駅で,くろしおと交換。
その旨のアナウンスがされた時思わず言ったのは「あっそ」
余り聞こえるようにして言わなくて良かった.......。
白浜に到着。
最後までオープンデッキにいたが故,荷物のある4号車へと急いで移動。
車内には車掌とJR西の人と我々のみ,恐縮しながらも「ありがとうございました」
と言われた時には若干ホッとしたり。

3番線より客車を撮影。
中々空かない,と暑い中ジッとして待っているとようやく誰もいない状態に。
後ろを気にしつつ10枚弱。
白浜駅舎を撮影。
流石白浜,観光客が多い。八月帰省シーズンの真っ只中ならば,
その数は尚更。車とバスと非常に活気付いている。

案の定,コンビニらしきものはなく,土産屋が並ぶばかりであった。
白浜からは2333Мに乗車。
やって来た105系に「あーぁ」と思わず声を上げる。
何といっても,これからこの列車で一路新宮までの2時間半を過ごすのである。
車内は案の定ロングシート,地域間輸送に徹底している感があり,
乗車しているのも高校生が多かった。
周参見辺りから海に急速に寄って行って,青色で車内が一杯になる。
スーパーアローとの交換をした見老津は,ホームから海を見下ろすことができ,
そこに海色のオーシャンアローと来たら,桧舞台に相応しい役者が来たような
もので。

写真は田子付近。自動放送で「タコ」と聞いた時に思わず吹いた。

ナツタビ2007! その10


いい日旅立ち