ナツタビ2007! その5

嵯峨嵐山に到着。
風情ある駅舎があったそうだが,今は仮のプレハブ駅舎。昨年の春にも
嵐山を訪れた筈だか,どうして見ておかなかったのかと…。

ここから輝龍さんの案内で渡月橋を目指す。
観光客らしき人,むしろ人という人が見当たらない駅前通りを歩いていき,
桂川のほとりへと出る。


明かりがぽつぽつと川面に落ちるのを見て「あれが渡月橋ですか」
と聞くと,そうらしい。車が2.3台しか来ないような道,信号待ちは馬鹿馬鹿しいと
松本感覚で渡ると,かの橋。
イメージでは,かの橋人しか通れない木造の橋かと思っていたが,
実際に来てみれば木造かそうでないかは分からないにせよ,車も走れる
ような頑丈な橋であった。

ここでは鵜飼いを遠目に見物,乗船して間近に見る,という話もあったが,
自分は不勉強な故,そうしても何が何だか分からなかったろう…。
「嵐電に乗りたくなって来た!」という私の我侭から嵐電嵐山へ向かう。
本来ならばこちらに隣接する,ぎゃぁていで夕食としたかったが,
どうもお値段が高い。以前来た時はお昼時の〜タイムだった,ということも
あったが…。ここはあくまでも学生旅行,そうこう贅沢も出来ぬという…。

嵐電駅舎は一見して,何かの劇場か遊郭,歴史ある温泉宿の風格。
この,明かりの加減が辺りの風景に上手く溶け込んでいる。
嵐電嵐山は既に駅員無配置になっていて,切符の販売も改札もなかった。
四条大宮辺りで払うのだろう,と駅構内へ入って行く。
ホーム,駅構内には数えるほどの人。
郊外電車的な雰囲気のある広いホームを持つここではその寂しさが尚更で
思わず「こんなんで経営成り立つんかな」と。
輝龍さんの答えは「昼間に結構乗りますから」確かに,前回乗った時は
雨天にも関わらず立ち客になった覚えがある。

暗闇の中をくぐって到着したのはモボ625。
実を言うと吊り掛け音を聞いてみたかった,という思惑も。
発車までに乗って来たのは15人程。座席に3.4ほど空きがあったか。

途中,録り鐵していて驚いたのは帷子ノ辻発車時,次の太秦広隆寺が
東映映画村最寄駅ということにちなんでか,水戸黄門のメロディが流れた。
キュッキュッキュッという乗車音,吊り掛け,そして水戸黄門と,
音楽的用途を多く含んだ路線でした。
四条大宮より暫く歩いて,修学旅行以来となる壬生周辺を下って,
嵯峨野線をくぐったりしながら「左に入ル」と,やまとの湯。
暑い中を散々に歩き回って,汗でドロドロベタベタの体をここでサッパリしようかと。

この手の入浴施設には度々世話になっているので,ここはHPで見かけるような
レトロな,これこそまさに銭湯,といった感じのところにいって見たいものだが。

入浴後にコーヒーとフルーツ牛乳をそれぞれ一気飲みした件については…。
国鉄時代の空気プンプンの丹波口より212Мに乗車。
湘南色,国鉄顔,東ではもう絶滅寸前のそれ,西では元気に働いていました。

京都へは一駅,4分で到着。
ナツタビ2007! その6

いい日旅立ち