上諏訪発豊橋行544M,湘南電車は谷を行く その6

鶯巣

伊那小沢
平岡を過ぎると電車は山里の中へ。
鶯巣,とまた由緒あり気な駅を過ぎると伊那小沢。
「数日前の信○に記事が載っていたっけな」と思いふと窓の外を見ると
ヒカン桜。
もう葉桜になりかけているのもあって「流石,長野県最南端の地」と唸る。

中井侍
中井侍,長野県最南端の村の,最南端の駅。
トンネルを抜ければ駿河の国である。
―次は小和田,小和田です。
秘境駅として全国に名高い小和田に到着。電車でしか来れない駅が
ここに。

同時に,列車は静岡県内に入ったことになる。
大嵐。
トンネルとトンネルに挟まれるかたちで駅があった。
1面2線の島式ホームだが,用地が確保できなかったか,両端の分岐点は
トンネルの中に造られている。
入り口がやけに広いのはその為だ。
水窪。
何だか,静岡県内に入ってから急に人の匂いが強くなってきた。
水窪もその一つ。川の向こうには張り付くように家が建っている。

向市場

城西
向市場〜城西間には,飯田線名物渡らない鉄橋がある。
もともとはトンネルで通過する予定だったが,工事に失敗し,このような
特殊な鉄橋ができたそうだ。

ここを都落ちした流電,52系が渡っている写真をいつしか見たが…
(この流れは,このまま,この新性能車と言われた115でさえ…と続く。
城西にて。

流石,茶どころ静岡。駅の周りは茶畑の新緑で一杯。
ホームにまで柵一つで迫るこの様。

相月

佐久間

中部天竜

下川合
浦川
上市場
この辺りまで来ると流石に疲れが出てきて,駅名表の撮り方も
何処となく適当(激汗

街の雰囲気は天気も相まって,我がジモトに似ている。
車内はこんな感じ。いつの間にか数人程が乗車していたが,
いたって閑静。
ついでに申し上げておくと,上諏訪から録り鐵太田,ずっと録音
し放しである。
これ,非常に貴重な記録になることと期待。
出馬,東栄。
ここでまた,山中を走るかたちになる。汽笛がなったので,窓の外を
見ると,鉄橋上の待避所に保線の方々が一列に並んでいた。
こんな高いところ,そして列車の通過時に。このような人々によって
地域の足は守られているのだ。
東栄駅舎。
鬼の顔の駅舎として有名だが,私にはキツネ顔に見えた。
ホラ,豊川稲荷だってあるし…。
飯田線でこれほど独特な駅舎は他になかろう。

イメージでは,鬼の口の部分が出入り口になっている,となっていた
が,現実は写真の通り。
上諏訪発豊橋行544M,湘南電車は谷を行く その7

いい日旅立ち