上諏訪発豊橋行544M 湘南色は飯田線を駆ける その3
伊那市内を出ると電車は田園風景の中へ。進行方向右手の車窓には南アルプスの面々。

宮田

大田切
―次は大田切…ホームと電車の間が広く空いてございます
―お降りの際,足元にご注意下さい

車内で何度かこのような放送を聞いた。
もともと路面電車タイプの車輌を使っていたそうだから,カーブ
上のホームも問題なかったのだろうが,20メートル級の国鉄車に
なると,流石に問題なしとは言えぬ。
但し,この後もっと「足元に注意」しなければならない駅が。

駒ヶ根

小町屋
中央アルプス,南アルプスを一時に,それも車窓から眺められるのは贅沢この上なし。

伊那福岡

田切
―次は田切です。
旧国が最後の活躍を見せていた頃,ここはかなり賑わったそうな。
その,旧国の時代に「新性能電車」として登場した車輛でさえもうすぐ
お役御免か。

列車はズザーーーーと急カーブ,市街地を大きく迂回するかたちで
Ωカーブを進みます。
カーブを曲がりきったところからは←のような光景が。
建設時の苦悩を思わせます。


飯島

伊那本郷

七久保

高遠原
 
伊那本郷を出ると,こちらも飯田線の有名撮影地,伊那本郷〜七久保間。
田園風景を走る車両,バックには高く聳える中央アルプス,そんな飯田線らしい構図が得られる。
私も撮影してみたいものだ。
先程から見えている南アルプスの面々。
南アルプスに興味のない太田だったが,この美しさには思わず
見とれる。
魅惑の山,と言えようか。
 

伊那田島

上片桐

伊那大島

山吹
 
市田に停車。これで乗務員交代は4回目。
どの車掌氏も駅に着いては走り回っていて大変そうだが。
二人乗っている様子もないが,扉の開閉は運転士が行っているのだろうか?

少し気になった太田,既に上諏訪を経って2時間以上が経過。
 

市田

下平

元善光寺

伊那上郷
列車は伊那谷の中心,飯田市街を眺めつつマターリ進む。
 

桜町

飯田
桜町,と洒落た駅を過ぎると列車は飯田へ。
373系ワイドビュー富士川車輛の向こうに見慣れた115系信州色。
やっぱりここは長野県。
 
上諏訪発豊橋行544M,湘南電車は谷を行く その4


いい日旅立ち