卒業旅行‐2009春、西へ(8)‐

亀山行きの気動車は,流石JRW。期待に沿わないJRW。キハ120のロングシート車が入線。
待っていた客30人弱が車内にしずしずと進む。殆どが地元民らしい。しかも今迄クロスシート車に
乗っていた人々である(筆者を含め)。同じ路線なのに余りにも突然のこの変化。いや落差。

車両は…だが,風景や速度は本線級。初めて来た時には鹿だか猿だかを轢いた加太の手前も
案外開けていて,集落が絶えることもなかった(と記憶している。)
予土線や鳴門線に乗って来た身には,同じ非電化路線と言えどここまで違うものか…と驚かされると
同時に,国鉄民営の光と影をまざまざと見せつけられた気がした。

亀山よりお馴染み(この表現もこの旅行が終われば使えなくなるが)313系3000番台で名古屋へ。
途中長島で近鉄が現れ,さも当然の如くこちらの列車を引き離す光景を見るのはこれで3度目。

名古屋より,師匠の批判の矢面をきって受けるセントラルライナー15号に乗車。
「そもそも指定席にする理由が分からない」とは師匠の言。立ち席の場合でも券が必要だという。
この制度でライナー券=着席券という前提は崩壊している。静岡地区のホームライナーのように、
料金だけ取って全席自由にすれば良い。
…でも、そうすると快速との区別がつかなく…と言うのなら、ただの快速にすれば良い。

松本行き1839Mに乗車。
亀山からの三本は全て313系。
1999年の登場以来、すっかり東海の電化区間普通列車の主役となったようである。
時折人家の灯りや車のライトが見える以外は、谷また谷の木曽路。

寝台特急を利用したり、G車に乗ったり、いつものアオハル旅行とはかなり訳の違う贅沢な旅行。
こういう鉄道旅行もアリかな、と一考する良い機会となりました。
…ただ,今回のお財布へのダメージは中々のもの。やはり私にはアオハル利用が一番割に合うようだ。

卒業旅行‐2009春、西へ(完)‐

いい日旅立ち