入試が終わった水曜日

EF30.関門海峡を通過するため錆びにくいステンレス車体が採用された…のはイイとして,この
無骨な感じステンレスの鈍い輝きが筆者好み。碓氷峠とは縁もへったくれもない,なんて思う節が
あるけれど,大方安住の地を得た風でこれはこれで良いではないか(何様

色々と撮って参りましたが,紹介すべきはやはりこれ。ソ300。超重量級車両が,往年の車両の
面々の中で,一際存在感を放っていた。そもそもこの車両,何者かと調べてみれば,操重車と分類
されるそうで橋桁を架設する際に使われるのだとか。全長27,500mm,自重153.5t,このスケールは
国鉄車両最大のもの。更に低速ながら自走が可能,16もある車輪からはどんなジョイント音が
奏でられたのだろう。

この他,資料館やその他施設を見学して村を去ることに。500円でかなり楽しませて貰えた。

横川からはバスで碓氷峠を越える。只の路線バスが来るかと思ったら扉一つ,ロングシートなしの
比較的大型の車両がやって来た。料金は前払い,ここから軽井沢までは500円也。
同じバスに乗り込んだのは女性グループが3組、他、男性が5人。似たような人間ばっかりかしら?
と思っていたので意外に思う。
走り出すと程なくして自動放送がかかった。これで終わりかと思っていたら,碓氷峠についての案内,
軽井沢についての案内と数回流れた。峠を登るにつれ、ガスが立ち込めてくる。
これはこれで峠越えの気分が高揚するものの、何もかも真っ白というのは何処か不安。

長野県に帰って来た,と言っても自宅まではまだまだ遠い。濃い霧で真っ白の軽井沢に来たのは
SLが走った時以来だ。まだあの時は碓氷峠もL特急あさまも存在した。
旧軽井沢駅舎を見学していきたかったが,こういう時に限って接続が良い。どうせ1400円払うの
ならと,リバイバル信州記念乗車券を購入。169系の湘南色ももうすぐ見られなくなる。

「もっと明るくて、子供が乗りたがるような塗装にすべし」と突っ込まれたガンメタ塗装の115系に
乗る。幕表示は「ワンマン 長野」しなの鉄道の末端であるこの区間はそうなっている。
今まで聞くことのなかったこの車両の自動放送もここで聞くことが出来た。
列車は上田まで↑の様な状態。高校生の帰宅時間にかかるかかからないかと云う時間だったが,
それらしい姿は余り見られなかった。それ故,レコは回しっ放しだったが。

篠ノ井より,通路にまで人が並ぶWVしなので一気に松本へ。
素直に新幹線で帰って来ればほんの2.3時間のところを5時間ほどかけて,その上新幹線以上に
金をかけて帰って来たのだから,この趣味というのも贅沢なものである。

いい日旅立ち