4月の越前へ その3
師匠と別れて,福井駅前の大通りを西へ。
「福鉄は何処?」発車時刻を気にして,駅前付近を走る走る…。
結果として,大分大回りした後,駅前電停に到着。
走っている最中に思ったのは「いやはや,松本もまだまだ…」
福井駅前の発展振りには,ただ溜息をつくのみ。
これが京阪神から直通できるようになれば,更なる経済効果が期待できそう…か?
「さて,何が来るか」福井鉄道福武線は地方私鉄と言えど,LRT実験をしたり,
オリジナル車輛を未だに保有していたりで,楽しいもの。
あの,大きな車体がゴロゴロと音を立ててやって来るものと思ったが…。

来たのは,見覚えのある顔。そう,元名鉄軌道線で走っていた780形。
第二の職場として北陸の地を選んでいたのか。
路面電車タイプの車輛に,肩透かしを食らった気分。
「出発シンコー!」。おばあちゃんと孫の声に涙をのみかけるも
「何とも微笑ましいことよ」とまずは「前面展望」を楽しむことに。
ご存知の方も多いと思うが,福井駅前にはスイッチバックがある。
例えるなら,T字。下の方に福井駅前,右が田原町方面,左が武生新方面。
デルタ線となっていないため,福井駅前を出た電車は一旦,武生新方面へと出て,
武生新へと向かう。
…と太田の分かりづらい説明よりも図を。

「♪―まもなく公園前です…―」
ご多聞に触れず,ここでもワンマン自動放送が採用されているが,
この声,言い回し,何処かで聞いたような…地元じゃ…。

そう気がつくまで,数秒とかかりませんでした…。


から先は鉄道線区間。列車も俄然速度を上げる。

草むした軌道に錆びた架線柱、トタン張りの建物、全てにおいて
太田の好きな雰囲気。

それにしてもこの運転席、何があって2つもマイクをつけたのだろうか。
片方が車内放送、もう片方が無線用か?

暖冬ということもあってか、季節も季節だったが故か、緑のジュータンの広がる
沿線風景。これが冬には真っ白なものがひどく積もるらしく、分岐点ごとに
写真のようなスノーシェードが。
いつしか架線柱は木製になり、更にポイントup↑↑↑
ここの直線区間。いい写真が撮れそうですな。

気になったのは「ベル前」降りて由来でも探ってみたい気がしたが、
今日はそんな時間はなし、またの機会に譲るとする(またの機会がいつだかね)
「えっぇっエーツ」となったのが写真の車窓。杉、竹林、木製架線柱、カーブ!
更には、振り向くと「おんぶ紐」

違う時代に迷い込んだ感覚とはこのこと。
武生新に到着。

北陸本線の開業が先だったから新がつくのだろうけれど、今時の感覚からすれば
新武生としたいところ。
福井鉄道の創業者だか駅名を考えた人だかは、中々洒落たことをしましたな。


乗車して来た770形を撮影。赤一色から、緑に白青の新生福鉄カラーたるものに
塗り替えられたその姿は他人の様相。
こちらはコカ・コーラ電車。
かっての長野にもこれとほぼ同様の115系が一時期あったらしいが、これを見ても
派手だから、15年近く前に登場したアレは...。
名鉄からお輿入れした低床車880。
名鉄時代よりも福鉄時代の方が長い活躍をしそうな。

奥の車輛は「お便利です」の名城線から来た車両か?
元静岡鉄道車を見られなかったのは残念。
武生新駅舎。

注意して見なければ通り過ぎてしまいそうな終着駅。
写真のように、建物の片隅に「武生新駅」の文字があり、看板がついているだけ。
某ジモ私鉄のようにデカデカと「〜電鉄のりば」との看板を掲げている訳でもない。
それでも、地方私鉄の駅はこちらの方がしっくり来る。
4月の越前へ その4

いい日旅立ち